落ち着いた和の雰囲気に、大振りの花びらのようなリンカ。
ヨーロッパのアンティーク品のようでもあり、どこか現代らしさも感じられる器です。
色も形もそれほど奇抜ではないのに、温かく素朴な印象が、普段の何気ない日常に溶け込み、毎日の食卓を引き立ててくれます。
多くの器は縁が薄いほうが美しいとされますが、使い勝手を優先して縁を厚くしていった結果、他の器にはないデザインになりました。
ご家庭の食卓、おしゃれなレストランなど、どのような空間でもアクセントとなる人気の器です。
落ち着いた和の雰囲気に、大振りの花びらのようなリンカ。
ヨーロッパのアンティーク品のようでもあり、どこか現代らしさも感じられる器です。
色も形もそれほど奇抜ではないのに、温かく素朴な印象が、普段の何気ない日常に溶け込み、毎日の食卓を引き立ててくれます。
多くの器は縁が薄いほうが美しいとされますが、使い勝手を優先して縁を厚くしていった結果、他の器にはないデザインになりました。
ご家庭の食卓、おしゃれなレストランなど、どのような空間でもアクセントとなる人気の器です。
手作り感のあるぬくもりが感じられる雰囲気がリンカの特徴です。
リンカ専門の型職人が型をつくるなど、型と釉薬にこだわっています。
通常、原型は石膏で作られますが、リンカは型職人が土で原型を作っています。土で原型作りができるのは、美濃焼ではこの人しかいないと思います。
使い勝手の面を考えて、食器の端が分厚く欠けにくく、かつ軽く…と、工夫を凝らして型をつくりました。
釉薬も「磁器なのに土物のぬくもり」をテーマに、質感にこだわりました。
アンティーク風のシャビーな感覚を出すために、施釉前には筆で縁に線をいれて職人がひとつずつ丁寧に色を重ねて塗ります。原型に本物の石でつけた微妙な凹凸が、釉薬と調和します。
日々の器は、ジャブジャブ洗ったり、料理の温めができたり、そんな扱いやすさが何よりも大事。
リンカはそんな日常使いを前提として作られた器です。例えば、電子レンジや食洗機が使えて、お手入れもラクで、洗ったあとはすぐに乾きます。手持ちの食器と並べても邪魔にならず、小皿・中皿・大皿とさまざまなサイズがあるので収納スペースや料理に合わせて揃えていただけます。
素朴な質感と色合いがかわいいリンカは、どんな食材を盛ってもしっくり馴染み、美味しそうな表情を作ってくれます。
お皿に盛りつけるだけで、料理がさらに美味しそうに見えるため、InstagramなどのSNSでも人気です。タグ付けしてくださる方も増えており、テーブルコーディネートの参考にされる方も多いようです。
手作りの器は昔からありますが、味わいのある質感を出すために焼成温度が低く、強度が今一つ、という難点がありました。焼成温度を上げると、質感や形状がなかなかうまく再現できないのです。
そこで、「丈夫な磁器で、どこまで土ものの手作り感を表現できるか挑戦しよう」とスタートのがリンカ。
ちょうど学校の後輩に、土で器の原型を作る型職人がいて、声をかけたところ、彼も小兵のコンセプトに賛同してくれたので、一緒に作ることになりました
土ものは全体的に分厚くなります。しかし、厚い器はどうしても重くなってしまう。
反対に軽くしようと縁を薄くすると欠けやすくなってしまいます。
目指すのは「軽くても薄っぺらに見えない食器」です。
さらに磁器は、焼成前後での収縮率が15%程度あり、収縮の過程で変形もします。
新しい商品の型作りは理論通りにいくことも少なく、何度も型を修正しては焼成し、また調整……と試作を繰り返しました。ぎやまん陶の時もそうですが、型職人と釉薬職人の粘り強い情熱があったからこそ、乗り越えられたのだと思います。
こうして生まれたリンカ。実は、完成したときは「菊皿」という名前で、形も1種類の業務用のお皿でした。初めはほどんど売れず、社内の反応もあまり良くなかったのはここだけの話です。
改良を重ねて、名前もリンカへと変更。
2014年、白・茶の2色展開で一般のお客様に向けて販売を開始しました。
製作途中、がんを患った型職人に「土や石膏に触っていると身体が楽になる」と言われ、「売れるか分からないけれど、リンカシリーズで形を増やそう」と励ましながら、商品開発を進めました。
徐々に手ごたえを感じるようになったのは2016年くらいからです。
お客様が「かわいい」「何を盛ろうかな」と楽しそうにしている姿は、嬉しい瞬間でしたね。2017年には黒練、2018年には桃練を追加しながら、今では小兵の主力商品になっています。
これからも、リンカシリーズのアイテムをふやしながら、世界の食文化に貢献できればと思います。
「リンカ」が多くのお客様に知られるきっかけとなったのが、NY、RW GUILD(ローマン&ウィリアムズ ギルド)での取り扱いです。
RW GUILDは、ロビン・スタンデファー氏とスティーブン・アレッシュ氏のデザインユニット、Roman and Williams(ローマン&ウィリアムズ)がオーナーのライフスタイルショップです。
ハリウッド映画のセット製作や、人気デザインホテル「エースホテル」、セレブの自宅の内装デザインなどを手掛ける彼らが、「RW GUILDでリンカシリーズを取り扱いたい」と遠路はるばる、岐阜県土岐市にやってきてくれました。
もともと日本の工芸品に興味があったそうで、「クラフト感・丈夫さ・量産対応のできるやきもの」であることから取り扱っていただけることになりました。約3年での累計出荷数はなんと25,000ピース以上!RW GUILDオリジナルのフルーツスタンドなども制作しています。
英国王室のエリザベス女王の孫娘とご結婚された、エドアルド・マペッリ・モッツィ氏も、リンカのカップを私物として使っていただいているようです。RW GUILDで購入されたのではないかと思われます。
(リンカを世界に広めてくれたRW GUILDに感謝!)
リンカはVOGUE等の雑誌をはじめ、メディアでも取り上げていただいており、たくさんの芸能人や、デリスタグラマー(食のジャンルで活躍するインフルエンサー)にもご活用いただいています。
原材料の土や釉薬の特性により製品一つ一つの大きさ形状、色、質感、表情に微妙な違いが生じます。
磁器製品特有の個性美としてお楽しみください。
少し暗めの白色よりの生成色。ナチュラルでほっこりした雰囲気です。
やや薄いピンク色。口元や取っ手の渕など所々に薄茶色を施してあり落ち着いた雰囲気の色です。
半マット調の黒色。食材の色を鮮やかに引き立ててくれます。大人かわいいリンカを楽しめます。
爽やかな水色に口元や取っ手の渕など所々に薄茶色を施してソフトな北欧調の色目です。
メーカーならではの種類豊富なサイズ展開がございます。
どうぞカネコ小兵公式オンラインストアにて、あなたの食卓にぴったりのうつわを探してみてください。