2024.06.18
鎌倉後日談
4月に鎌倉へ行った際にせっかくなので美味しいランチをと「ローストビーフの店鎌倉山」へ
明治から昭和の時代、関東エリアの高級別荘地だった鎌倉山は洗練された価値観と、特有の風情や趣のある美しい場所、そこに50年以上も続くセレブ御用達のローストビーフ専門店
私たち夫婦もそろそろ人生のカウントダウン?少し贅沢なお店に行ってもいいかしらと、予約をしたら、偶然予約が取れたので伺うことに。
クラシカルで落ち着いた店内はゆったりとした音楽が流れ、高級ホテルのようなカーペットが敷き詰められてとても優雅な空間でした。
ランチコースでも十分豪華ですので、思わずワインも飲みたくなってしまいます。
ローストビーフの味は言うまでもなく、パフォーマンスも昭和レトロな糊のきいた真っ白のコックコートにコック帽のシェフが各テーブルでローストビーフを切り分けてくれるスタイル
まるで華麗なる一族のワンシーンの様
最後にデザートのワゴンが来て、好みのデザートを選ぶと「お天気がいいのでお庭でお召し上がりになられますか?」と。
その日は晴天、春の空は明るく、レストランを囲むように作られた中庭には手入れの行き届いた芝生に丸いガーデンテーブルが10個ほど点在していて気持ちのいいロケーションでしたので、ちょっと清まして「ええ、是非」
とにっこり。
ガーデンテーブルに案内されて、運ばれてきたデザートとティーセットで心行くまでデザートコースを愉しみました。
心地よい空間で満たされながらぼんやりしていると、隣のテーブルで上品な老夫婦が(多分)息子ファミリーに(多分)金婚式のお祝いでもしてもらっているらしい、幸せそうな光景が見えました。
あと何年かしたら私たちもこんな素敵なところで家族揃って食事会が出来たら素敵だわ!などと妄想してしまいました。
食事のあと鎌倉のお寺巡りも堪能して帰ろうと駅の改札で、交通系ICカード(TOICA)がないことに気づきました。ふと携帯電話に留守電が入っていて、「ローストビーフの店鎌倉山」さんから、カードを預かっているとの連絡がありました。どうやら、ランチを食べた時に落としたようです。見つけてもらってよかった!SuicaじゃなくてTOICAってきっと珍しいので、すぐわかったんでしょうね。新幹線を予約していたので取りに戻るには時間がなく自宅に送っていただけるようお願いしてそのまま帰宅。
翌々日、TOICAは宅急便で無事手元に戻り、しかも直筆の手紙も同封されており、さすが老舗の名店の対応は素晴らしいと感動したと同時に、こんなカード1枚に送料と手紙を書く手間をおかけしたことが申し訳なくてこれは何かお礼をしなければと考えました。
お礼の手紙を添えて地元の菓子折りを贈ることにしたのですが、窯元である話をしたのでせっかくなのでぎやまん陶の小皿を3枚ほど忍ばせました。
すると翌日店長様からお電話があり、「ぎやまん陶のうつわを使いたいのですが、分けてもらえますか?」と。
店長様はブルーのうつわが大好きで、そういえばデザートコースのティーセットもブルーでした。普通白いものが多いのに珍しいなと思ってました。
また、失礼ながら古めかしいうつわが多いような印象を受けたので、こちらでぎやまん陶を使っていただけたらとっても映えるだろうなんて、また妄想してたところなので感激しました。
早速ご注文をいただき、お送りしました。
数日後のインスタグラムにぎやまん陶の茄子紺ブルーのお皿に黒トリュフが盛られた写真がUPされました。(1枚目の写真)
実はこのお皿は他の問屋さんから入手したものだと思いますが、とにかく小兵のぎやまん陶を使ってくださって感謝です。
また何年後かに訪れることが出来たらそして、ぎやまん陶のお皿が使われていたら幸せだな、と夢見ております。