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「ビスケット」コーヒードリッパーセット開発物語

杉山製作所×カネコ小兵製陶所のコラボ商品の開発工程をご紹介します。

🌼コラボした杉山製作所とは・・・

関の自動車部品を作る鉄工所ですが、鉄のパイプを加工する技術を生かし

「tetsukurite」というブランドで鉄家具の製造されています。

 

🌼小兵とつながったきっかけは

岐阜県のセバスチャン=コンラン×ギフコレクションというプロジェクトで
一緒にコレクションにかかわったのが始まり。

その後、杉山製作所は鉄家具に加えインテリア小物のアイテムも広がり
ドリッパースタンドを開発しました。

当初はギフコレクションのご縁から、鉄との相性のがいい「ぎやまん陶」墨ブラックの
ドリッパーとマグをセットして販売されていました。

🌼昨年夏、インテリアとしてのデザイン性をもっとブラッシュアップした
ビスケット・ドリッパースタンドの開発に乗り出しました。

新しいドリッパースタンドに合わせて、こだわりのコーヒードリッパーを
作りたいと弊社に相談されました。
関市の老舗コーヒーショップ、カフェアダチ」さん監修のもと、誰でも
おいしく淹れられるコーヒードリッパーにこだわり、オリジナルの
ドリッパーとそれに合わせてマグカップもオリジナルで作りたいとの
希望で今回のカネコ小兵製陶との共同開発が始まりました。

 

🌼ドリッパーのこだわり

こだわり①

    角度を55度にしてドリッパーの深さを出すことによりコーヒー粉が
    厚くなり湯と接する時間が長くなる

こだわり②

    襞の数を16から20に増やしペーパーフィルターの密着をしにくくする。

こだわり③

    お湯の落ちるスピードがゆっくりになるようにドリッパーの穴を小さくする

こだわり④

    底の高台を高くしてドリッパースタンドの引っ掛かりを深くして落下防止の安全性を高める。

 

🌼いよいよ試作開始

完成版の原寸大で試験をしたいので3Dプリンターでモデル作成
データを取るためぎやまん陶ドリッパー現物を半分に切断し3Dスキャナーでデータ化
 

そのデータを基に、こだわり①~④の変更をデータ上で加える。
3Dプリンターの材料には水が浸みてしまう石膏と
浸みないケミカルウッドの2種があり

試作モデルで実際にコーヒーを淹れて試したいとのことなので

水が浸みないケミカルウッドの材料でモデルを作成

その試作モデルを杉山製作所に持ち込み実演してカフェアダチさんにも
評価してもらいました。

3Dプリンターモデルで試した結果、デザインも機能もこれでいける
ということになりいよいよ焼き物で作る工程に入ります。

3Dスキャンからデータを取って改良し、
3Dプリンターでケミカルウッドを使って出力したモデル
実際にこれでコーヒーを淹れて実験しました。

🌼実際に焼き物としての原型を作る工程へ
・焼成後の収縮率を考慮し3Dプリンターで制作した実寸の約15%大きい
寸法でハンドメイドで石膏原型を作成
・石膏原型を基に見本型を作り現物の成形へ
・釉薬も4~5色テストをして検討し3色に決定
・オリジナルドリーッパーの完成

🌼マグカップはドリッパースタンドの高さとのバランスを考えて作りました。

杉山製作所×カネコ小兵製陶のこだわり「ビスケット」コーヒードリッパーセット
がついに完成いたしました。

杉山製作所によってパッケージもリーフレットもおしゃれに素敵に出来上がり、
制作の様子がわかるかっこいいムービーも完成!

新聞、Webなどのメディアにたくさん取り上げられ、話題沸騰中です!!!

🌼異業種とのモノづくりは難しいけど面白いですね。勉強になりました。
3Dスキャンや3Dプリンターを使って試作することで効率よくモデル
作りができるが、最後は人の手で石膏原型を作るという工程が焼き物
らしいところかもしれません。

そしてドリッパーというのは相当難易度の高い焼き物で、正円にする
のがかなり難しいことがわかりました。成形の時点では全く問題ない
のに焼成後には楕円になっていたり歪になっていたり、毎回格闘して
おります。それがモノづくりの面白さでもあり日々挑戦しております。

 

🌼おことわり🌼

大変申し訳ございませんが、小兵での販売はもう少し後になりそうです。

すみません、しばらくお待ち下さい。

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